第75章 真相を知る

小林舞香は足を止め、さっき小林修平が座っていた場所へもう一度目をやった。

「お姉ちゃん? どうしたの?」

小林雨音が小首をかしげる。心配しているふりが、やけにちょうどいい。

「今日、チア部も集まりがあって……私、やっぱり――」

「お姉ちゃん、最近ぜんぜん家に帰ってないでしょ。お父さん、すごく寂しがってる」

雨音は舞香の腕にしがみつき、小さく甘えるように言った。

「このところ機嫌も悪いし……帰って、少し付き合ってあげない?」

舞香は唇をきゅっと結び、最後に小さくうなずいた。

車に乗ると、反射みたいにスマホを取り出し、小林修平へメッセージを送ろうとする。

けれど――任務中だ。そ...

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