第80章 いつもあなたの夢を見る

小林舞香はほとんど反射的に視線を逸らした。けれど、その動きがふっと止まる。

視界の端に、小林修平の腕が入った。包帯が巻かれていて、じわりと赤い血が滲んでいる。舞香は指をきゅっと握り込む。――あれは、修平が自分を庇ったときの傷だ。

小林修平はTシャツを無造作に脇へ放り投げた。

「まだ起きてたのか」

「……うん」

舞香はソファの肘掛けを掴んだまま、何を言えばいいのか分からない。

「戻って休め」

修平は彼女のほうへ歩いてきて、そのまま階段へ向かい、二階へ上がっていく。

舞香は思わず彼の腕を掴んでいた。

「叔父さん、その傷……」

「平気だ。シャワーで流しときゃいい」

修平の筋肉...

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