第215話

クリントは一瞬躊躇し、結局何も言わなかった。

ナタリーの顔から丁寧な笑顔が即座に消え、彼女は尋ねた。「アンソニーもそこにいるのよね?入りたいわ」

「ナタリー、入れないよ。心配しないで。アンソニーはジェーンを傷つけたりしない」とクリントは答えた。

その言葉を聞いて、ナタリーは嘲笑うように笑った。「過去にアンソニーがジェーンを傷つけなかったとでも?それとも、肉体的な危害でなければ、傷つけたことにならないと思ってるの?」

ナタリーは不安を感じていた。クリントが彼女の入室を阻止しようとすればするほど、何かがおかしいと確信していた。さらに、もしジェーンがアンソニーと話したいと思っているなら、なぜ...

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