第406話

警備員はため息をついた。「こんな友達を持つなんて珍しいことだ!彼女を妊娠させた男がどんな悪魔なのか、私にはわからない。最近は社会にクズが多すぎるよ!」

クズ本人のアーサーは、警備員に見られながら、同意するようにうなずくしかなかった。

警備員は、目の前の若者が善悪の区別をわかっているようで安心して言った。「よし、急いで中に入りなさい」

アーサーは墓地内に整然と並ぶ墓石を見つめた。彼の足は鉛のように重く、前に進むことができなかった。恐怖、不安、そして状況を受け入れたくないという気持ちが彼を圧倒した。まるで自分の目で彼女の墓を見なければ、フローラがまだ生きているかもしれないと自分を催眠にかけら...

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