第126章

谷口凛華はこくりと頷き、声の調子もいくぶん軽くなった。

「週末、颯馬を遊園地に連れていく」

笹木明子が笑って言う。

「それがいいわね」

週末当日。谷口凛華は仕事を前倒しで片づけ、朝早く車を出して桐生家へ桐生颯馬を迎えに行った。到着したときには、颯馬はもう身支度を整えて玄関先で待っていた。小さなリュックを背負い、凛華の車を見つけるなり駆け寄ってくると、助手席のドアを開けてよいしょと乗り込む。

凛華は手を伸ばし、シートベルトの締まり具合をさっと調整した。余計なことは言わない。

しばらく走ったところで、颯馬がふいに口を開いた。

「ママ」

「ん?」

「日奈さんから電話きた」

ハン...

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