第49章

夜はすっかり更け、おばあ様は疲れが出たのか、ほどなく深い眠りに落ちた。

真っ暗な病室にひとり残された谷口凛華は、あたりの闇がひどく濃く感じられて、胸の奥がすうっと空いていくような心細さに襲われた。

目を閉じれば、浮かぶのは谷口日奈たちが並んでいたあの光景ばかり。

まるで、本当の家族みたいに。

きっとあの人たちは、生まれつきそういう一つの輪の中にいる人たちなのだ。

やがて夜が明けた。

伯母の笹木明子と杉浦哲雄が、朝早くから病院へやって来た。

「凛華ちゃんはもう帰りなさい。ここは私たちがついてるから」

顔色の悪い谷口凛華を見るなり、笹木明子は心底案じたように眉を寄せた。

「あな...

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