パッシブ・アグレッシブ・エンパワーメント

~~三ヶ月後~~

「もう一回だ!」

ジェイドが叫ぶ。彼はポケットに手を突っ込み、イヤーマフをつけ、保護メガネを少しずらして私の顔を見ながら、横に立っている。

「マガジンが空になるまで撃つのをやめるな」

私は無言で頷く。今さら何を言えばいいというのだろう?

最初の一発が放たれ、反動で肩が激しく揺さぶられる。私は構わず撃ち続ける。

バン。

バン。

バン。

その音が全てだ。頭の中で絶え間なく囁く『お前は人を殺した、お前は人を殺した、お前は人を殺した』という声よりも、その炸裂音の方が大きい。屋内射撃場は火薬と工業用漂白剤の匂いが充満していて、目に染みる。耳は保護具で塞がれているが、一...

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