第19章 贈り物を贈り合う

吉川駿斗の顔から血の気がさっと引き、恐怖が蔦のように全身へ絡みついた。息を吸うことすら苦しい。

さっきまでの嘲笑の言葉が、今になって一発一発、乾いた平手打ちとなって頬に返ってくる。

ようやく理解したのだ。目の前の男は、本気になれば吉川家など片手間で潰せる。自分の増長は、ただの自爆だったのだと。

「あなた……いったい……?」

膝が抜け、今にも崩れ落ちそうになる。反射的にそばの展示台へ縋りつき、声はふるいにかけたように震えた。

梅原晴琉は見下ろすように一瞥する。

「俺が誰か知りたい? お前にその資格はない」

言い終わるか終わらないかのうちに、黒い制服の警備員が数人、足早に詰め寄った...

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