第22章 君は結婚したいんじゃなかったのか?

「さっき水野聡美って娘が来てさ。水野家には代々伝わる『逆命丹』があるんだと。身体の損傷を修復して、寿命まで延ばせるって言うじゃないか。お前も分かってるだろ、じいちゃんはこの前の大病でガクッと弱った。このままじゃ、お前が結婚して子どもを持つ姿も見られない気がしてな……。逆命丹さえ手に入れば、じいちゃんもあと何年か、お前のそばにいられるだろう」

梅原晴琉はそれを聞くと、思わずふっと笑った。

「そんなふうに言ったのか。じいさん、半世紀以上生きてきてさ。年取るほど死ぬのが怖くなるって、どういうことだよ」

梅原爺さんは図星を突かれて頬を赤くし、むっとして睨み返す。

「生きられるなら誰だって死に...

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