第33章 これは私が食べたことのあるもの

梅原晴琉はそっと江川莉奈の手を取り、梅原家の女主人の証とされる腕輪を持ち上げると、ゆっくりと彼女の手首にはめた。

もともと莉奈の手は、息をのむほど美しい。節はすっと整い、肌は雪のように白い。そこへ極上の羊脂玉のバングルが添えられた瞬間、気品は一段と際立ち、まるで神域のもののように触れがたい。

晴琉は見惚れて、心がふわりと浮ついた。堪えきれず身をかがめ、彼女の手の甲へ、優しく口づけを落とす。

その刹那、莉奈の頬に淡い朱が差した。彼女はぱっと手を引き、顔を横に逸らす。心臓が胸の内側を叩いて、今にも飛び出しそうだった。

この梅原晴琉、最近ますます調子に乗ってない?

梅原爺さんは二人の小さ...

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