第36章 嫉妬した

昼休みのことだ。

橋本将汰はまだ諦めきれないらしく、わざわざ江川莉奈のデスクまで回り込み、薄ら笑いで嘲った。

「江川社長。前場、あれだけ下げたんだ。そんな新興株の寄せ集め、さっさと投げたほうがいい。底抜けしたら目も当てられませんよ。引くに引けなくなる」

「私のことは、橋本部長にご心配いただかなくて結構です」

江川莉奈は顔も上げずに言い返した。

――そして午後。

国が突如、新興産業の支援策を打ち出した。

瞬間、新エネルギーと人工知能関連が一斉に急騰する。

江川莉奈が握っていた数本の優良銘柄は、チャートが垂直に跳ね上がり、たった1時間半でマイナス3%からプラス5%へ。

ファンド...

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