第38章 あの女はまさか……

松浦文江は江川莉奈の放つ圧に押され、思わず半歩退いた。だが、それでも平静を装い、首を突き出すようにして言い返す。

「何言ってんの。私が相応しくないなら、あんたが相応しいっていうの? どこの馬の骨とも知れない女が、男の後ろ盾で社長の椅子に座ったくせに。そんなのが、この会社の古株である私を評価する資格があるわけ?」

さらに、鼻で笑う。

「それに、橋本将汰は事実をいくつか言っただけでしょ。そこまで大げさにしてクビ? ふん、親切で忠告してあげただけ。聞かないなら勝手にしなさいよ。これは本社に報告するから。あとは――自分で本社の人間に、あんたのやったことを説明しなさい」

言いたいだけ言い放つと...

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