第39章 京清市で生きていけなくしてやる

江川莉奈の秘書から「オフィスへ」と呼び出された瞬間から、松浦文江の口元は上がりっぱなしだった。

――きっと、江川莉奈が私のバックを調べてビビったんだ。わざわざ頭を下げに来いってことね。

父親は本社の役員会の人間。そんな肩書きがあるだけで、誰だって三分はへりくだる。

(謝ったら、徹底的に恥をかかせてやる。コネも背景もないくせに、どれだけイキったって無駄だって教えてやらないと)

(まだ毛も生えそろってない小娘が、私に楯突く? 笑わせないで)

松浦はノックもせず、オフィスのドアを押し開けて入った。顔には見下すような笑み。江川莉奈に視線すらまともに寄越さない。

一方の江川莉奈は気にした様...

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