第42章 甘い罰

昨夜は徹夜でデザイン画を描いていたせいで、江川莉奈は車に乗り込んだ瞬間、眠気が潮のように押し寄せてきた。シートにもたれると、頭がふらりと揺れて、視界がじわじわ滲んでいく。

梅原晴琉はその小さな仕草を見逃さない。手を伸ばし、彼女の頭をそっと自分の肩へ預けさせた。

「寝ていい。会社に着いたら起こす」

江川莉奈の頬がじんわり熱くなる。こんなふうに近い距離で触れ合うのは慣れない。けれど眠気があまりにも濃く、しかも梅原晴琉の肩は広くて温かい。妙に落ち着くのが悔しいくらいだ。

結局、莉奈は逆らわずに身を預け、ゆっくり瞼を閉じた。

眠りに落ちる直前、かすれた声で忘れずに言う。

「……もう少し急...

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