第77章 嘘が暴かれる

江川莉奈の運転する車が、田口家の前でゆっくりと停まった。

彫刻の施された鉄門が静かに開く。押し寄せるような豪奢な気配に、フェンディは車を降りた瞬間、目を見張って思わず息を呑んだ。

「莉奈、ここが君の家なのか?」

信じられないという調子で、フェンディは周囲を見回す。

「……なんて立派なんだ。ヨーロッパの貴族の家にも引けを取らない。驚いたよ」

江川莉奈は薄く口元を上げた。

「先生、先に中へ。両親が先生がいらっしゃると聞いて大喜びで、もうお茶とお菓子を用意してお待ちしてます。そうだ、妹もいるんですけど……ずっと先生にお会いしたがっていて」

「ほう。妹が?」

「今日、先生もご覧になっ...

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