第198章 五十億、私はすぐに村上龍平を離れる

「ふふ、ただ会って、少し話すだけよ。あなたは今や村上龍平の可愛がっている宝物なんだから、私がどんなに胆力があっても、あなたに手出しなんてできないわ」

松本由美は答えた。「わかりました、すぐに行きます」

彼女は斎藤智子の目的が何なのか分からなかったが、ことわざにもあるように、虎穴に入らずんば虎子を得ず。

真相を突き止めるためには、斎藤智子や村上竜也と近距離で接触する必要があるのだ。

たくさん話せば、突破口が見つかり、方法も思いつくはずだ!

松本由美は約束の場所へ向かった。

カフェに入る前に、松本由美は試すように声をかけた。「原田志?」

隅から、原田志がすぐに姿を現し...

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