第108章

オリヴィア視点

「安心して。あなたを巻き込んだりしないわ」

ダミアンはわずかに眉をひそめ、目を細めた。次の瞬間、片腕で私の腰を抱き寄せる。逃げ場なんてない。抗う間もなく、そのまま彼の胸へ押し込まれた。

不機嫌そうな視線が刺さる。

「……なんで俺にまで、そんな他人行儀なんだ?」

ダミアンの手が私のふくらはぎをなぞるように滑り、ゆっくりと上へ。指先は、せり上がった下腹部で止まった。唇が耳に近づき、息が熱く触れる。

「俺はこの子の父親だ。俺が助けずに、誰が助ける?」

私は答えない。ただ黙って、彼の独り言みたいな囁きを聞いていた。

つまらないと思ったのか、ダミアンは私を拘束していた腕...

ログインして続きを読む