第12章

電話の向こうが、すっと静まり返った。はっきり分かる。ダミアンの呼吸音。

……やっぱり。私の勘は当たっていた。

私がすぐに言葉を返さなかったのは、ただ単に――この気まずさをどう処理すればいいか分からなかったからだ。

数分後、ダミアンの声が低く沈んだ。受話器越しでも、張りつめた硬さが伝わってくる。

「……俺は、君を信用できない」

正直すぎて笑う。私は短く返事をして、理解していると示した。

けれど、次の瞬間。ダミアンはふっと調子を変え、どこか軽い声音で言う。

「だが、それとこれとは別だ。君が俺の子の母親だという事実まで否定する気はない」

――つまり、守るという約束は果たす。そう言い...

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