第127章

ダミアン視点

「……どういうことだ?」

オリヴィアは、俺が思っていた以上に肝が据わっている。危険に遭っていると分かっていながら、真っ先に俺へ知らせもしないで、別の火の中に飛び込むなんて……怒らずにいられるわけがない。

護衛から連絡が入ったとき、俺は彼女がもうやられたのだと思った。幸い状況は掌握できていて、相手も迂闊に動けないらしい。

だが連中はやけに慎重だ。こちらが手を回して行方を追わせても、いまだ尻尾すら掴めていない。

オリヴィアが道中でリアンと鉢合わせていなかったら、今日、無事に戻れたかどうか──想像するだけで腹の底が冷える。

俺は冷えた顔のまま、目の前に立つ女を見据えた。傷...

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