第146章

ダミアン視点

唇が離れなくなるほど深く貪り合っていた、そのときだ。コン、コン、と執務室の扉が叩かれた。

オリヴィアがびくりと肩を跳ね、いきなり俺の唇を噛む。痛みに意識が逸れた隙に、彼女は俺の胸を突き、勢いよく距離を取った。

許可もなく、キャサリンが扉を押し開けて入ってくる。室内に漂う艶めいた熱は、彼女の目から逃げきれなかった。

顔色がさっと変わり、キャサリンは低い声でオリヴィアを責める。

「……今がどういう状況か、分かってるでしょう。それなのに、ここで……ここで」

苛立ちに耐えかねたように、彼女は床を踏み鳴らす。視線はみじめなくらい揺れていて、悔しさと委屈がにじんでいた。

――...

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