第148章

キャサリン視点

ダミアンには長いこと付いてきた。だからこそ、あの男の性格は誰よりも分かっている。

いったん決めたことは、覆らない。

「しばらく休め」と口では言う。けれど本音は――私にオリヴィアのための席を空けろ、だ。

いまだに理解できない。あの女のどこが、そこまで彼を惹きつけるのか。

「社長……私、会社に長くおります。功績がなくとも、苦労なら――」

言い終える前に、ダミアンが容赦なく遮った。苛立ちの影が瞳をよぎる。

「だからだ。お前がここまでやってきたから休暇をやる。ほかの連中なら、休みたくても休ませない」

……言い方だけは、やけに綺麗だ。綺麗すぎて、こちらは反論の糸口すら掴...

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