第15章

義母は、ようやく私を叩く口実を見つけたと言わんばかりに手を振り上げ――ぱん、と頬を打った。

避けようと思えば避けられた。けれど私は結局、イーサンの頭を割ってしまった。

私の身体には、致命的な外傷はない。

それでも、義父が私の言い分を信じてくれたとして――胸のどこかで、私を恨むだろう。

だったら、利用させてもらう。

この一発で、義父の心をこちらに傾ける。

義母の平手は容赦がなかった。全身の力を込めたのが分かる。左の頬が一気に熱を持ち、ずきずきと脈打つ。鏡がなくても腫れ上がったのが分かった。

乾いた音が屋敷中に響き、義父の顔色が一瞬で沈んだ。

義父は義母の肩を押し、怒気を隠さず吐...

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