第152章

ダミアン視点

オリヴィアは顔を赤くして固まっていた。ぼんやりと俺を見つめたまま、近づいてくる気配がない。むしろ、俺が一歩詰めれば、彼女は反射的に二歩下がる。

……ここまで露骨に距離を取られたら、気づかないほうが鈍い。

護衛もいる。社の連中も揃っている。だから今さら「誤解されたくない」とでも言いたげに避ける。遅すぎるだろう。

俺の視線が彼女の顔に縫い付けられる。オリヴィアは目を泳がせるが、露骨には逸らせない。周りに「何かある」と悟られるのが怖いのだ。

平然を装うくせに、額には汗が滲み、頬をつたって落ちていく。

「俺が来た途端、黙るのか?」

俺はオリヴィアではなく、背後の連中に向け...

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