第154章

キャサリン視点

入社してから今まで、ダミアンに何かを「お願い」したことなんて一度もなかった。なのに、今回は――初めて頭を下げた。

それなのに、どうしてこんなにも冷たいの。

その女のためなら、私たちの情まで捨てるつもりなの?

全部、オリヴィアのせいだ。

あの女さえいなければ、ダミアンが私やジェーンにこんな仕打ちをするはずがない。

胸の奥で怒りと悔しさがぐつぐつ煮えたぎるのを、必死で押し込める。ジェーンのためだ。私はプライドを踏みつけて、オリヴィアがこの場で私の「頼みごと」を聞くことすら許した。

ここまで譲ったのに。返ってきたのは、ダミアンの容赦ない拒絶。

――じゃあ、私はこれま...

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