第164章

ダミアン視点

オリヴィアと連絡が途絶えたのは、会社を出てから二時間後だった。

道路脇で意識を失った護衛が発見されなければ、俺は彼女がもう自宅に着いたものと信じ込んでいただろう。

連中がオリヴィアを攫った目的が何であれ、報せを聞いた瞬間、俺の脳裏には最悪だけが浮かんだ。

だが――受け入れられるはずがない。

指の間の煙草は燃え尽きていた。最後の一本を取り出し、深く二度、肺の奥まで吸い込む。

「……まだ見つからないのか」

向かいの刑事は汗だくで、キーボードの上を指が狂ったように踊っている。

「コステロさん、こちらも全力で……ですが、経路一帯の監視カメラがことごとく破壊されていて……...

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