第169章

ダミアン視点

夜が更けていくのに、俺だけが眠りから取り残されていた。

まぶたは重いはずなのに、意識は冴えきっている。

アンディが煙草を指先に挟み、目を細めたまま近づいてくる。顔色ひとつで分かる。寝ていない。

「まだ休まないのか?」

「コステロ家の血筋が見つかってないのに、休めるわけがないだろ」

疲れ切った顔で眉間を揉み、一本消しては、また一本に火をつける。赤い火がちらつくたび、胸の奥がざわついた。

「……煙草、まだそんなに吸うのか」

「昔からの癖だ」

俺の取り留めのない言葉を、アンディは止めない。オリヴィアが見つからないこの時間、何でもいいから口にしていないと、頭が壊れそう...

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