第179章

ソフィア視点

「イーサン……」

思わず名前を呼んでしまった。助けたい気持ちはある。けれど、この件をやったのは私だ。自分から火の中に飛び込むなんて、できるわけがない。

イーサンは小首をかしげ、私の声に滲んだ不安を聞き取ったらしい。困惑した顔で言う。

「どうした? 親父が目を覚ましたんだぞ。嬉しくないのか?」

「ううん……ただ、ぬか喜びだったらって怖くて」

彼は私の肩にそっと手を置き、軽く叩いて落ち着かせる。

「大丈夫だ。俺、この目で親父の指が動くのを見た。今回は間違いない。それに約束する。親父が目を覚ましたら、結婚の話をちゃんとする。今まで親父はオリヴィアを庇ってばかりだったけど...

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