第181章

オリヴィア視点

ソフィアが出ていって間もなく、ダミアンが護衛を連れて病室に入ってきた。

外の冷気をそのまま纏っているせいか、彼がベッドに近づく前に、私はぶるりと身を震わせた。

無表情のままベッド脇に腰を下ろす。影を落とした横顔は、どこか薄気味悪いほど静かだ。

彼が何に腹を立てているか、分からないほど鈍くはない。だから私から先に口を開いた。

「ソフィアが私に何もできないって分かってたから、入れただけよ。怒らないで」

いつもは冷静なダミアンが、鼻で笑った。目には露骨な皮肉。

「俺にお前を叱る資格でもあるのか?」

分かっている。刺しているのは私だ。それでも胸の奥が、妙にあたたかくな...

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