第199章

オリヴィア視点

イーサンの処分は、思った以上に早く下りた。

あいつがやらかしたことは、普通なら一生ぶち込まれてもおかしくない。

もちろん、家の後ろ盾が強ければ話は別だ。

――出てこられないわけじゃない。

前提はひとつ。お義父さんが、あいつを見捨てないこと。

会社の扉が開き、お義父さんが重たい足取りで入ってきた。深い皺に沈んだ目。背中から滲むのは、怒りじゃない。悲しみだ。

その気配を感じた瞬間、胸の奥で引っかかっていた不安が、すとんと落ちた。

……やっぱり。お義父さんがイーサンを放っておけるはずがない。

「挨拶でもしていくか」

背後で、ダミアンの掠れた低い声。

私は数秒だ...

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