第20章

イーサン視点

父は――せめてソフィアを主寝室に置くくらいはすると思っていた。

なのに、使用人が彼女にあてがったのは屋敷の最東端、客間の中でもいちばん奥。

湿って冷えた空気。壁は薄暗く、金持ちの家のメイドだって、こんなところには住まない。

「ヴィンセント! ヴィンセント!」

俺はドアを蹴り開け、ソフィアを連れて執事頭を探した。

ソフィアが俺の腰にしがみつき、必死に止めようとする。

「だめ、イーサン……! やっとお父さまと関係が落ち着いたのに、私のせいで怒らせないで。ここでいいの。十分よ、私、満足してる……」

「お前は――俺の女だ」

足を止め、俺はソフィアの青白い頬に両手を添え...

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