第201章

ダミアン視点

病室に戻ると、オリヴィアはベッドにもたれたまま、窓の外をじっと見ていた。身を乗り出し気味で、落ち着かない。

俺は隣に腰を下ろし、こめかみにかかる髪を指で払う。

「何を見てる?」

「どこ行ってたの?」

握られた手が痛いほど強い。怯えが、そのまま指先に乗っている。

「母の知人が来てな。少し話をしただけだ」

本当は、これ以上余計なことを知らせたくなかった。オリヴィアはもう、あいつらにとって目障りな存在だ。知れば知るほど、危険が増えるだけ。

オリヴィアは俺を見つめたまま固まり、ふっと手を離した。眉間がきつく寄る。

……怒ってるのか。

「急にどうした。機嫌でも悪いのか...

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