第25章

オリヴィア視点

「そんなはずない。来るとき、かなり気をつけたのに……」

前に産婦人科へ検診に出たとき、イーサンが後ろからついてきていると気づいてから。私は外出のたび、神経を尖らせるようになった。

今回だけじゃない。毎回だ。

別に大げさな理由があるわけじゃない。ただ――誰かに私生活を覗かれるのが、心底嫌なだけ。

ダミアンの大きな手が後頭部に添えられ、私の顔の向きをやんわり変える。視線を誘導されるまま、ふと目に入ったのは、灰色のコートを着た男の背中。人混みの向こうへ、逃げるように駆けていく。

耳元で、ダミアンの断定が落ちた。

「今のが尾けてた奴だ。さっき抱き合ってるところを撮られた...

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