第36章

オリヴィア視点

警察が来てから、イーサンを連れていくまで、睨み合いのまま三十分近くかかった。

彼が出ていったあと、家の中はがらんとしていた。

私自身は、別にどうでもいい。堪えるのは、義父と義母だろうから。

……中でも、いちばん心配なのは義父だった。

イーサンが連行された瞬間、義父の背中がすっと丸くなった。目に見えない圧と不安が、義父を一気に老けさせた気がした。

頼りない足取りと、憂いを湛えた眼差しを見て、胸が重くなる。

「お義父さん、大丈夫?」

少し後悔した。義父のことを思うなら、警察なんて呼ぶべきじゃなかったのかもしれない。

でも、引き金を引いた以上、戻れない。責められて...

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