第40章

オリヴィア視点

「……待って」

私は机の上の書類を手で押さえたまま顔を上げ、ダミアンを見た。

彼は口元に笑みを浮かべ、腕を胸の前で組んで、得意げにこちらを見下ろしている。

――わざとだ。私が気づかないとでも思ってる?

性格が悪いにもほどがある。私からこの土地を欲しがるはずがないと知っているくせに、わざわざ問いかけて、私が折れる瞬間を眺めたいだけ。

ダミアンの手のひらが私の指先をなぞり、そのまま手の甲を覆った。

「いらないんじゃなかったのか」

「いつからそんな趣味の悪いことをする人になったの?」

あんなに堅い男に見えたのに、どうして急にこんなふうに。

――それとも、私が彼を...

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