第62章

オリヴィア視点

義父は私の戸惑いを見て取ると、根気よく噛み砕いて説明してくれた。

「ここは公的な土地だ。こちらが使うとなれば、上の許可が要る。だが今のうちの力じゃ、その手続きを全部通すのは骨が折れる。だったら最初から借り上げたほうが早いし、うちにとっても一番いい選択になる」

「……じゃあ、あの人は私たちのために?」

出て行く前にダミアンが言っていた言葉が、ふと蘇る。

義父が承諾すると断言していたのも当然だ。彼は最初から、うちの懐事情まで洗い終えていたのだろう。

私は義父の判断に口を挟むつもりはなかった。

「お義父さまの決定を尊重します」

義父は穏やかな顔で私の手の甲をぽん、と...

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