第78章

イーサン視点

「……どこまで恥知らずなんだ」

オリヴィアにも、ほんの少しは羞恥心が残っていると思っていた。だが――あいつは平然と、そんな言葉を口にできる。

俺の面子は、全部あいつに潰された。

頭の奥がカッと熱くなり、理性が吹き飛ぶ。俺は彼女の前まで詰め寄り、腕を振り上げた。

その手首を、ダミアンが掴んだ。

握力が桁違いだ。一瞬、本気で骨ごと砕かれると思った。

「……ダミアン。俺が自分の女を躾けてるだけだ。余計な口を挟むな」

「挟んだらどうする」

淡々とした声。なのに、背筋が凍る。

「君の父上が私を呼んだのは、君の後始末をさせるためだろう。……商売のためなら、君の手首の一本...

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