第91章

オリヴィア視点

ソフィアは私を見つけられなかったのか、病室のドアを開けて中へ入っていった。

エミリに何かされたら――そう思って追いかけようとした瞬間、ダミアンが私の手首をがっちり掴んで離さない。

「向こうのことは向こうで片づけさせろ。お前まで首を突っ込むな」

そう言いながら、ダミアンは私の下腹に手を添え、甘やかすように笑った。さっきまでの冷たい顔とは別人みたいだ。まるで、この子の誕生を心待ちにしているみたいに。

私は思わず、その手をぱしっと叩き落とした。視線が落ち着かない。胸の奥を何かにきつく縛られたみたいで、息をひとつ飲み込む。

「やめて。誰かに見られたらどうするの」

「見ら...

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