第153章 目覚め

救命処置室。

耳をつんざくような長い警告音が鳴り響き、そこにいる全員の鼓膜を刺した。

心電図モニターの波形が、ついに一本の直線へと変わる。

看護師たちはその場で固まり、除細動器を構えた手が宙で止まった。

「主任……」

震える声が漏れる。

「どう、しますか……?」

執刀医は奥歯を噛みしめ、直線を睨みつけた。

何十年という臨床経験が告げている。――この状態から、もう戻らない。

力なく手を下ろし、蘇生中止を宣言しようとした、そのときだった。

静まり返った処置室に、ふいに――ピッ、と。

あまりにか細い音で、注意していなければ聞き逃すほど。

執刀医がはっと顔を上げる。

モニタ...

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