第167章 クズ親父への罰

萩原青真は夏目有希の手を引き、ホテルのスイートルームの扉を押し開けた。

ソファに腰掛けて書類に目を落としていた瀬戸康平が、物音に顔を上げる。

「帰ったのか」

瀬戸康平は書類を置き、夏目有希に手招きした。

「今日はホテルで楽しかったか?」

夏目有希は萩原青真の手をほどき、小走りで駆け寄って瀬戸康平の胸に飛び込む。

「たのしかった! 青真おばちゃんが、おいしいケーキ食べさせてくれたの!」

無邪気に見上げて、にこにこ笑う。

瀬戸康平は頬をつまんだ。

「悪さはしてないよな」

「してないもん。わたし、すっごくいい子だったよ」

夏目有希は彼の膝からするりと降りる。

「おじさんはお...

ログインして続きを読む