第99章 心臓病がまた発作した

水野菜々美はこくりとうなずいた。まだ言い終えないうちに、ふいに顔色が変わる。

胸元を押さえたかと思うと、そのままソファへ崩れ落ちた。額には細かな汗が一気に浮く。

「菜々美!」

黒崎雅美がぎょっとして、慌てて身体を支える。

「どうしたの!?」

「心臓が……また痛い」

水野菜々美は唇を噛み、息を詰めるように浅く速く呼吸した。顔色は紙みたいに白い。

「最近ずっと眠れてなくて……ストレスが、きつくて……」

黒崎雅美はあたふたと水を用意し、それからスマホを掴んで黒崎逸臣に発信した。

繋がった瞬間、迷いなくスピーカーに切り替える。

「逸臣! 菜々美がまた心臓――」

「具合が悪いなら...

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