第108章 ナタリーの若いボーイフレンド

ナタリー視点

私は事情を説明した。

「コールが数日前の夜にお薬を買ってきてくれたって聞いて。何箱か預かってきました。もし必要になったら困ると思って、補充できるように」

「コール?」マレーはますます首をかしげる。

けれどすぐに何か思い出したらしい。彼は笑って、自分の額を軽く叩いた。

「ああ、そうそう。確かに頼んだんだ。歳を取るといかんね、物忘れがひどくて」

「無理しないでくださいね、マレー」

「年寄りはこんなもんさ。ちょっとした不調だよ。大したことじゃない」

――ちょっとした不調、ね。

あの、薬がぎっしり詰まった巨大な薬箱が脳裏をよぎる。マレーの「ちょっと」は、どう見ても種類...

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