第113章 もう一人の被害者

ナタリー視点

コールが即座に前へ出て、エルヴィンをかばった。

「断言する。20分どころじゃない! なあ、フレッチャーもそう思うだろ?」

フレッチャーは答えない。コールが彼の腕を掴んで揺さぶる。

「頼むって、俺の味方してくれよ!」

フレッチャーは、いまにも床に穴を掘って潜り込みそうな顔だった。

グラントは面白くて仕方ないらしい。さっきまでの胃痛が嘘みたいに、目をきらきらさせている。

「へえ。じゃあ二人とも知ってるんだ? すごいじゃない。二人とも、実体験ってこと?」

コールの顔がぐにゃりと歪んだ。

「照れなくていいのよ、コール」

グラントが伸ばした指で、彼の頬をむにっと摘む。...

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