第115章 リリアンがしたこと

コール視点

俺がナタリーを玄関先から引き離した隙に、誰にも気づかれないよう録音データを社長へ送った。

ミアの家に入った瞬間から、ずっと回していたやつだ。

返信は早かった。

「その子は本当のことを言ってない。目を凝らせ。騙されるな」

……ミアが、嘘?

「了解」とだけ返して、スマホをしまう。

社長が何を聞き取ったのか、俺には分からない。

ミアの話し方は真に迫っていたし、泣き声も演技には見えなかった。

けど、社長は他人が見落とす違和感を拾う。あの人の勘に逆らうのは、だいたい悪手だ。

ナタリー視点

運転はコール、助手席はライアン。後部座席に私たち三人が並び、ミアは真ん中に座って...

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