第13章 これは陰謀だ!

ナタリー視点

病室はしんと静まり返っていた。鎮静剤が効いて、胸の奥で燃え狂っていた火も、ようやく鎮まっている。

そういえば、お父さんからの電話に出ていなかった。

私はスマホを手に取り、折り返した。

コールは二回で繋がる。

「ナタリー! ずっと連絡してたんだ。大丈夫なのか?」

「大丈夫よ、お父さん」

できるだけ声を乱さないように、軽く、何でもないふうを装う。

「電話に出られなくてごめんなさい。ちょうど会議中だったの」

「それならよかった」

父は少し間を置いてから、慎重な声で続けた。

「ひとつ聞きたいことがあるんだ。今朝、口座を確認したら、かなり大きな振込が入っていてね。あ...

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