第22章 エルヴィンを呪ったあの女

ナタリー視点

マリーナが、陽光を弾いてきらめいていた。

埠頭では、六十をいくつも越えたらしい男が、いかにも愛想よく笑いながら待ち構えていた。私たちの姿を認めるや否や、両腕を広げて大股で歩み寄ってくる。

「デイヴィスさん! ようこそ、ようこそ! オマル・ハダドです。ハダド・ホールディングスの」

「ハダド氏」

エルヴィンは礼を失しない程度に穏やかに応じ、軽く握手を交わした。

するとハダドは、すぐさま背後にいた若い女を前へ引っぱり出す。

「こちらは孫娘のヤスミンです。さあ、おまえ、デイヴィスさんにご挨拶を」

そのやり取りの背後で、私とフレッチャーはちらりと目を合わせた。

古臭い手...

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