第25章 覗かれるのが嫌い

ナタリー視点

私は動きを止めた。

フレッチャーだ。廊下の隅に立ち、こちらを見ている。顔には「職務上の気遣い」を貼りつけようとしているのに、どうにも失敗していて、痛いほど分かった。

「……大丈夫か?」

そう聞かれた。

私は顔を上げ、虚ろな目で彼を見た。まるで六時間ぶっ通しで拷問でも受けたみたいに、焦点が合っていない。

それから小さくうなずいて答えたつもりになり、よろめきながら廊下を逃げ出した。

翌朝、目覚めた瞬間から胃がむかむかした。頭は割れそうに痛い。ここ四十八時間の、私のあらゆる最悪の選択を身体が罰しているみたいだった。

ありがたいことに、エルヴィンからは何の指示もない。

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