第28章 工場の異常を発見する

ナタリー視点

朝食を済ませると、スマホとボイスレコーダーをバッグに突っ込み、ホテルを出た。

工場までは車で1時間あまり。到着する頃には、支配人が姿を見せ、その後ろに総務と経理の責任者が控えていた。

「ナタリー・ペレスと申します。デイヴィスさんの補佐です」

「ラシード・フラニです」

フラニはやけに力を込めて握手してくる。

「デイヴィスさんをずっとお待ちしておりました。皆、ぜひお会いしたがっていましてね」

「デイヴィスさんは多忙です」

私は手を引き、笑みも薄くする。

「今日は私が担当します。時間を無駄にしたくありませんので」

フラニの口元が一瞬ひきつった。だが次の瞬間には、営...

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