第33章 罪を認める

ナタリー視点

私はドミニクの顔をじっと見据えた。やつはまだ、切り札の確率でも計算している。私が録音なんて持っていない――そう踏んでいるのだろう。

……終わらせるなら、今だ。

「そうだ、ついでに」

肩をすくめ、わざと漫然とした調子で言った。

「その録音ペン、私のプライベートクラウドに同期するの。初期設定だと、音声はぜんぶ自動で暗号化サーバーに上がるはずよ」

エルヴィンの反応は速かった。私の意図を一瞬で飲み込み、部下に命じる。

「ノートPCを持ってこい」

フレッチャーが本当にノートPCを抱えて入ってきた瞬間、ドミニクの顔色がすうっと抜けた。

「ログイン……っと」

私はわざと母...

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