第45章 10%の株式

エルヴィン視点

柔らかな革張りのチェアに身を沈め、俺は上の空でジェームズ・ウィットフィルの長話を聞き流していた。

電話の向こうで、親友の彼はひどく上機嫌だ。スイスの山で楽しんだ狩猟旅行について、延々とまくしたてている。

そのとき、フレッチャーがドアをノックして入ってきた。

「社長、先ほどペレス様がマレーに、アシュフォード家の方とお会いになるようだと話しておられました」

俺はペンを握る指先に力を込めた。金属の軸が、ぎちりと嫌な音を立てる。

「彼女がどこへ行こうと、彼女の自由だ。いちいち俺に報告する必要はない」

フレッチャーは何か言いたげに口を開きかけたが、結局は小さくうなずいただ...

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