第49章 真の紳士の振る舞い

ナタリー視点

静まり返った車内で、私のお腹がぐうう、と情けなく鳴った。さすがに、何もなかったふりはできない。

エルヴィンがちらりと私を見た。けれど何も言わず、そのまま一番近い町へ車を走らせる。

小さな町だった。とっくに眠りについているらしく、通りはしんとしている。明かりがついていたのは、ハンバーガーショップが一軒だけ。

「何か食べましょう」

店に入り、私は自分の分を頼んでから、グラントのためにダブルチーズバーガーとポテトも追加した。

ここ数時間、グラントは私のために夜道をずっと運転してくれていた。きっと、彼女だってへとへとのはずだ。

エルヴィンがトレーの上を見下ろす。

「君は...

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